大きな動くおもちゃ箱 in 朽木村河原 
February 2005
我が家に、“大きな動くおもちゃ箱”がやって来た。これまでいろんな所に連れて行ってくれたクラウンアスリートワゴンの乗り換えの時期がやってきた事と、このところ遊び道具が増えてもう少し広いカーゴスペースがあればなーって思っていた。でも、これといって乗りたい車が見つからずどうしようかと漠然と考えていたところ、僕の眠っていた米車好き魂にそっとある人(そこのあなたですよ、判っているでしょう!…笑)に火をつけられ「よーし、久しぶりに米車にするか!」ってことで、候補車を探し始めたのが3ヶ月前。候補に挙がったのは、GM・タホスポーツ、リンカーン・ナビゲーター、ダッチ・デュランゴ、ちょっと古いところでグランドワゴニア。友人の米車専門ショップオーナーに相談すると、「友人として薦めるのなら、アストロかトレイルブレーザーやな。」とのこと。この二車種は、まったく眼中になかった。全長5mをきる車は米車にあらずと思ってる僕にとっては、全く魅力を感じなかったからだ。ところが縁とは不思議なもので、車種を選考していく中で消去法で残ったのが、アストロだった。初対面が最悪の印象だったのに、結局親友と呼ぶ仲になった経験ってあるでしょう?そんな感じの、アストロとの出会いだった。
「にっしゃん、夕方には出来上がるぞ!」米車専門ショップのオーナーである友人から、電話があった。このところちょっとばたばたしていて少々お疲れモードではあったが、お待ちかねのアストロ君をお迎えに行くことにした。ディーラーから友人のショップに納車してもらい、ナビやスタッドレスタイヤそれにこまごましたパーツの取り付けを依頼していたので、まだ我が家のアストロ君にはお目にかかっていない。こうなったら厄を超えたおっさんでも、子供と変わらない状態になってしまう。早く、会いたい!一目散で、ショップへと向かった。
説明もそこそこに、友人のショップから少し遠回りをして自宅へと向かう。久しぶりの米車、やっぱりわくわくする。日本車みたいに出来は良くないが、優等生でないところに妙な魅力を感じてしまう。家へ着くころには、大体の車両感覚をつかんでいた。さー、明日は平日の仕事の休みの日。どこかへ、ドライブでも行こうか。ところが、にーおーが風邪で学校を早退して来て、ずーと布団のなか。様子を見てみると、熱も少しありいつもの元気は全くない。こりゃ、明日も学校へは行けないかも…、そうなるとドライブへ行くわけにはいかんなー。みんな早めに、床に就いた。そして、次の朝…
脅威の回復力!昨日とは別人のようなにーおーが、「今日は、学校行けるわ!はよ、弁当作ってや!」慌ててMamaが朝食と弁当の用意をし、完全復活となったにーおーはじろじろと共に学校へと家を出た。
てことは、ドライブ行けるぞ!あの調子なら、大丈夫だ!ってことで、急遽前々から気になっていた朽木村の、河原へと出発。名神・湖西道路を経由して、ゆっくり走って90分のドライブ。コーディーも広くて居心地がいいのか、おとなしく乗っていた。ところが、湖西道路を降りて少し行くとやっぱりやってくれた。
アストロの車内が、すっぱい匂いで包まれた。(涙)所詮遊び道具と、自分に言い聞かせ目的地に到着。(うー、久しぶりの新車やのに…) 朽木村の河原には、まだ多くの雪が残っていた。コーディーにとって、初めての雪。Mamaが「もっと、よろこんで駆け回ると思ったのに…。あの童謡は、嘘やね!(♪いーぬは喜び庭駆け回り…)」って、ついさっきゲロしたとこやのにいきなりは走り回らんでしょう。でも、しばらくすると元気に駆け回っていた。当然、Mamaも!この時期の平日ってこともあって、他にゲストは誰もいない。コーディーは思う存分、初めての雪をノーリードで堪能したようだ。
この場所は、初めて訪れたがとっても気持ちが良かった。とても素朴で、とても自然体で僕たちを迎え入れてくれた。広くて素敵な河原を、今日は独り占め。川の水も、澄んでいて綺麗だった。流れる空気も、凛として心地よかった。ちょっと、寒かったけど…。またまたMamaのお気に入りポイントが、ひとつ増えたようだ。「雪が解けて、もう少し暖かくなったら、ここでキャンプしようね!」アストロに乗り込む前に、何度も言っていた。いいですよ、また来ましょう!ぽかぽか陽気だったら、気持ちいいやろうな〜。すぐ目の前の川に、足なんかつけてたら最高やろうな〜。「よ〜し、また来よう!」そう決意して、すっぱい匂いの残るアストロで家路に就いた。
帰りは疲れていたのか、コーディーは熟睡。おかげで、家まで無事にたどり着くことが出来た。
やれ、やれ…。
2005/2/23