31年目の修学旅行 in 二見浦・伊勢
August 2005
伊勢・二見浦で夫婦岩を見学して、ミキモトパールアイランドで真珠に付いて学ぶ・・・、僕たちの時代の大阪の小学校修学旅行の定番コースだった。ずっと後になって知ったのだが、Mamaと僕の通っていた小学校が隣の隣の校区。そして、当時病弱だった(今のMamaからは想像出来ませんが...笑)小学生のMamaが、風邪のため修学旅行へ行っていないとの事。以前から、行ってみたいとMamaが言っていたのでそれじゃーと言う事で、31年ぶりにMamaの修学旅行へと伊勢へ家族旅行へと出かけることにした。コーディーは、お留守番?いえいえ、なんとネットで調べると夫婦岩まで歩いていける距離のところにペットOKの旅館が!早速予約を入れて、お盆休みを待つ。そしてお盆休み、待ちに待った家族4人+ワンでの修学旅行の始まりである。

澄んだ川を、独り占め!
予約の旅館のチェックインが、15時とゆっくりしているので途中寄り道をしていく事にする。宮川かその支流での川遊びを目論んでいたので、宮川をホームリバーにされているカヌーイストのakiちゃんに携帯メールで訊ねると、直ぐにメールが返ってきて宮リバーパークか某支流が良いのではとの事。早速、近い宮リバーパークへと向かったが、水質が今ひとつ・・・。某支流へと移動する事にした。いくつか遊べそうなポイントがあった。その中のひとつのポイントで、遊ぶ事に。アストロを邪魔にならないところに停めて、一瞬でウエットスーツにお着替え!コーディにもライフベストを着せて、遊び道具を両手に河原へ!
河原へと向かう小道で地元の鮎釣り師(この時は、網とびくと言う装備だった)と言葉を交わした。去年の台風以来、宮川は全く違う川のようになってしまったと、憂いておられた。この支流のほうが、水は綺麗だと言う。一度崩れてしまった自然と言うものは、こうも長い時間をかけないと元通りにはならないものなんだ。今ここで遊べる事に、感謝しなければ。僕が河原に着いた時には、Mama・にーおー・じろじろ&コーディーは既に川の中。急いで、みんなの後に続いた。いや〜、ちべたくてきもちいい〜!少し遊んでいると、小さな子供連れのファミリーが数組やってきた。そこで我が家は違うポイント目指して川を下っていく事に。プチ沢トレッキングの、始まりだ。とは言うものの、そんなたいそうな物ではなく、ただうだうだと川を歩いたり流されたりして下って行くだけ。時々現れる少し深めの淵で鮎と戯れ、人の背が立つか立たないかと言った深さでは綺麗な水を堪能し、浅瀬では思い切って寝っ転がって全身をクールダウン。何かをして遊ぶと言うわけではないんだけれど、自然と顔がほころんでみんな良い笑顔!マイナスイオンたっぷり浴びて、リフレッシュ!凄く得した、気分になれた。
プチ沢トレッキングへと、出発!

Mama&コーディーのタンデムスイム

クールダウン!

ちょっとした、探検気分
それぞれが、気ままに川を愉しんだ。じろじろは平らな石を探しては、水切りの自己ベスト更新にチャレンジ。にーおーは途中で拾った網で、魚を追い回す。Mamaはコーディーと、綺麗な水を愉しんでいる。僕はと言うとみんながそれぞれに愉しんでいる姿を見て、愉しんでいる。今回の旅のメインイベントではなかったのに、こんなに愉しい気分になれるなんて・・・。にーおー・じろじろより愉しんだのは、きっとMamaと僕のほうだろう。まるで小学校の頃のように、無邪気に遊んでいた。そうそう今回はMamaの小学校の修学旅行に来たのだから、それでいいのかもしれない。
宮川某支流を存分に堪能して、いよいよ今夜の宿へと向かう事にする。その前に、もう一箇所Mamaの要望により寄り道を。伊勢神宮・内宮すぐそばの、おかげ横丁へ。ところが駐車場への長蛇の列。何とか駐車場ヘたどり着くも、ひと・ひと・ひとの大混雑!コーディーも一緒と言う事もあって、交代で伊勢うどんでお腹を満たし、明日またチャレンジと言う事にしておかげ横丁を後にした。20分も走らないうちに、今夜のお宿まつしんさんへ無事到着。こちらのまつしさんは、ペットOKのお宿。ご主人に話を伺うと、今日は満室で皆さんワンコ連れだそうだ。どんなワンコに会えるのか、楽しみ。
今夜のお宿、まつしんさん

ちゃんと、足を拭いてからね。
早速部屋へと、案内して頂いた。施設自体は決して新しいものではなく少し年月を感じさせれものであったが、お客様をもてなす心・ホスピタリティーが随所に感じられ非常に居心地が良い!下足番のおじさん、料理を部屋まで運んでくれる仲居さん、布団を敷いてくれる仲居さんとおじさん。皆さん笑顔で気持ちの良い、仕事をしてくださる。マニュアルで作られた笑顔に毒された者にとって、本当のサービス業の本質を垣間見た気がした。夕食まで少し時間があったので、Mamaとコーディーとで夫婦岩まで散歩に出かけた。旅館から歩いて3分ほどの距離に、夫婦岩があった。「思ったより、小さいんだ・・・。でもやっと見れて嬉しい。」Mamaがつぶやいた。
「みんな、この景色を見てたんだね・・・。」よっぽどみんなと、来たかったのだろう。来てよかったと、思った。風も強く天気が少し怪しくなってきたので、旅館へと引き上げる事に。お風呂ををよばれて少しくつろいでいると、部屋へと料理が運ばれてきた。ビックリするほどの、ボリュームと品数!海の幸がメインの料理だったが、やっぱり海の近くだけあって美味い!食べきれるか心配したが、全員完食!おひつに残ったご飯は、夜食用のおにぎりにした。(翌朝、、おにぎりは影も形もなった・・・)
翌朝は、少し早めに目が覚めた。Mamaと再度、夫婦岩まで散歩。風はきつかったが、昨日とはうって変わった快晴!いろんな表情を、見せてくれる。

念願の、夫婦岩

朝の散歩に、再び夫婦岩へ

部屋でまどろむ、じろじろ&コーディー

宿に帰りこれまた豪勢な朝食をよばれ、帰りの支度を。今日は昨日のリベンジ、おかげ横丁へと出撃。やっぱり修学旅行と言えば、おみやげ物屋さんであれこれと買い物するのも楽しみの1つ。昨日の混雑を経験しているので、少し早めに宿を出た。それにアスファルトの道路が暑くなる前でないと、コーディーの足の肉球がやけどをしてしまう。と言う事で、9:30には、到着してしまった。

さて修学旅行二日目。賑わう、おはらい町通り

赤福本店前
伊勢神宮内宮近くの駐車場、にアストロを滑り込ませる。すぐ裏側に、五十鈴川の清らかな流れが見える。京都・加茂川の河原を、小さくしたような感じだ。ゆっくりと歩きながら、おかげ横丁を目指す。さておかげ横丁とおはらい町に付いて、少し・・・。
江戸時代、お伊勢さまへの熱狂的な参宮客を伊勢の人々は「おかげの心」で迎えた。そんな昔のままの“伊勢の人情”にふれられるのがおはらい町と、その一郭にあるおかげ横丁。おかげ横丁は、おはらい町で300年近くも商いを続けている赤福が、1993年に江戸〜明治時代の街並みと当時の賑わいを再現した。伊勢の名物料理や名産品を扱う店、無料の休み処などもある。(てくてく歩き 南紀・熊野・伊勢 実業之日本社より抜粋)
なにはともあれまずは、伊勢の名物「赤福」本店へと向かう。重厚な看板と建物、歴史を感じさせられる。まさに「継続とは、力なり」赤福本店を背にして、いよいよお待ちかねの、おかげ横丁へとすすむ。まだ10時前なので開店準備をしているお店もあったが、凄くワクワクする雰囲気がある。もう既に、Mamaの目は爛爛!買い物好きの、少女の眼差しに。目的の物があるわけでもないのに、色々お店を見てまわる。結構、楽しい。そういえば、小学校の修学旅行で来たときは、通行手形やペナント、ひどい奴は木刀なんかを買っていた。今どこにあるんだろう?勢いで訳の判らんものを買うってのも、修学旅行の楽しみの一つかも知れない。
憧れの、赤福氷

涼しくて、心地よい・・・
ほとんどのお店が、開店の時間を迎えた。僕たちは赤福氷へと、ダッシュ!実は事前にakiちゃんから、情報を頂いていたのだ。既に、数人がならんでいた。昔ながらの機械(手回しでは、なかった)にじっくり時間をかけて凍らせた澄んだ氷をセットして、シャカシャカシャカ。器が氷でいっぱいになったあたりで赤福餅のあんこをたっぷりと入れる。そして再び、シャカシャカシャカ。最後にたっぷりのシロップで、出来上がり!きめの細かな氷が、とっても美味い!かき氷のお手本のような、出来上がりだった。溶けたら水と言う事で、コーディーにも少しおすそ分けを。勿論スプーンでと言うわけには行かないので、地面に置いてやる。あっという間に、たいらげる。
そして、お代わりの催促。この日ばかりは、コーディーに甘くなってしまった。赤福氷を堪能して、再び散策へ。徐々に人が増えてきたので、コーディーに注意しながらの散策。でも、ありがたい事に多くの人たちが、コーディーをかわいがってくれた。中には犬嫌いの人もいるだろうから注意を怠る事は出来ないが、コーディーのおかげでいろんな人と話が出来る。連れて来てよかったと、思う瞬間だ。今日の午後から帰省ラッシュのピークだとラジオから聞こえてきていたので、少し早めに、伊勢を後にする事に。無事、Mamaの31年目の修学旅行終了!
たった一人の修学旅行生と、添乗員
久しぶりに、Mamaのはしゃいだ顔を見た。にーおー、じろじろの子供の表情を見た。たった一泊二日の旅行だったけれど、本当に来てよかった。たまには旅館に泊まっての、家族旅行もいいものだ。幸い帰り道で、渋滞に巻き込まれる事はなかった。でも、車内の3人と1匹は、爆睡!みんなの寝顔を見ながら、ひとりにたにたしている運転手は傍から見るときっと変に見えるだろうな。そんなことは判っていても、こみ上げて来るにたにたはどうしようもなかった。

2005/8/15.16