まった〜り、お昼寝堪能 in 近露オートキャンプ場 
September 2004
「ちょっとヘンコなおっちゃんやから予約する時は、僕の名前出しや。」
キャンプ場で何度かお会いしたKさんから、こじんまりしたいいキャンプ場だと教えて貰った近露オートキャンプ場。連休を利用して、行ってみようという事になった。仕事の都合で連休前日から入っての2泊3日が無理なので、連休初日の早朝出発して1泊2日を目いっぱい楽しむことにする。Kさんに聞いていたので少々緊張しながら、予約の電話を入れた。「近露オートキャンプ場さんですか?」「…、そうやけど…」「9月19日から1泊でお邪魔したいんですけど、空いてます?」「…、空いてるけど…」「早朝出発して、9時から10時頃には入りたいんですけど、出来ます?」「…、入れたろか?けど追加料金かかるで、ええか?…」このあたりでちょっとむかついてきて「かかるもんしゃーないですわ、払いますわ!かまいませんわ!」強めの口調に。ここでKさんの言葉を思い出す。「Kさんから聞いて、電話させてもろます…。」「なんや!はよう言わんかいな!Kさん、どうしてはる?最近来はれへんし。」「能勢へ、よう行ってはるみたいですよ。」それから予約のことなどそっちのけで、暫く会話が弾んだ。「ほな、待ってるから気ー付けておいでや!」
約3時間少しのドライブの後、近露オートキャンプ場に到着。「もし、おっちゃんが無愛想過ぎたら、怒鳴り散らして帰ったろ!」心の中で密かに思いながら、受付へと向かう。「早う来れて、良かったな!」笑顔で出迎えてくれたおっちゃんは、想像していたよりもずっと人懐っこい人だ。サイト(といっても、区画されているわけではなく適当)へと案内され「この辺りで、どうかな?」っと。そのアバウトさが妙に心地よい。「こんな天気やけど、ゆっくりしてな。」今にも降りだしそうな鉛色の雲が、覆っている。急いで、設営に取り掛かった。やっと慣れてきたのか、いつもより短時間で設営終了。ほっと一息、ビールタイム!
すると設営し終えたのを見ていたかのように、雨が落ちてきた。全員でチェアー、テーブル、バーナーをテントの中へと運び込む。マルシャルを使い始めてから、雨が気にならなくなった。とても快適ではあるが、外へ出られないので退屈だ。その時Mamaが車の中から「雨が降っても退屈しないようにと思って、買っておいたんだ。」と、段ボール製の燻製製造機を持ってきた。にーおーをシェフに任命して、初めての燻製作りにチャレンジ。説明書きに従って進めたが、段ボールが燃えそうになるは、チップが燃えるはで、大騒ぎ。特にチップを入れ過ぎて、煙が出過ぎたのにはまいった。煙たい!、目が痛い!

あまりの煙たさに、ゴーグル装着

テントの入り口からも、煙が…

心霊写真?
それでも、なんとか燻製完成!味は、思っていたよりもGood!雨の中燻製作りを楽しめたのも、オールコットンであるが故にテントの中で火を使える、マルシャルのお陰。感謝、感謝!雨が小降りになったところで、おじさん(本名は、谷口さんと言います。)に教えて貰った近くの温泉で汗を流した。帰ってきて、夕食の準備に。今日の夕食は、BBQ。火の管理は、にーおーに任せる。火を起こしたり、ちょうどいい具合に保つのは誰よりも上手い。汗を流したさっぱりした体で、おいしい肉を堪能しながら長い一日が終わった。この日は雨の心配があるので、コーディーも一緒にテントの中に。
翌日もあいにくの天気。少しの晴れ間を捕まえて、散歩。でも、すぐに降りだしてくる。テントの中で、過ごす時間が多くなる。朝食もテントの中で…。みんなお腹が大きくなって眠たくなって、一人・二人と睡魔に負けて行く。睡魔に勝てない理由のひとつが、今回デビューのコットだ。地面にマットを敷いて寝るのとは、比べ物にならないくらい快適!もう、病み付き!こんなに気持ち良いとは!こんなに…、気持ち…、良いとは…、Zzzz…。気が付くと全員、コーディーまでもが、夢の中へ。このコット、キャンプ場以外でも活躍しそうだ。
四人家族の我が家は、今回4脚のコットを用意した。2脚は、木製にこだわったバイヤー製。日本への輸入が中止されていて、個人輸入でGETした。何とか今回のキャンプに、間に合わせた。コットを家で組み立て、寝てみる。快適!みんな、交代で寝てみる。快適!急遽、もう2脚の追加購入を決定。でも、時間的にバイヤーを手配する時間は無く、やむなくロゴスのアウトレットショップで調達。ところがこのロゴス製、思いのほか快適!マルシャルに無事4脚のコットが納まり、お昼寝三昧のぐうたらキャンプとなった。目的のはっきりしたキャンプもいいが、たまにはこんなキャンプもいいもんだ。
特別になにもしないキャンプ。初日は設営の後、軽くお昼寝。2日目も朝食の後、全員参加のお昼寝。すごく、まったりした、ゆっくりした時を過ごす事が出来た。にーおー・じろじろも成長してこれからみんなでこんな風に、なにもしない時間を過ごす機会が減るんだろうな。何もせずにみんなでまどろむ…、本当はとっても贅沢な事なのかもしれない。先日、母と話す機会があった。子供が手を離れ、夫婦で行動出来る時間が多くなり随分楽になったと話した。その時の母の言葉を、鮮明に思い出した。
「今は手を離れたばかりだから、そう思うんよ。もう少しすると、たまらなく寂しく感じるときがくるのよ。」
この贅沢で、貴重な時間、大切にしよう…。
2004/9/19.20