First camp with Cordy in 自然の森ファミリーオートキャンプ場
September 2003
2003年1月コーディーが我が家へやってきた。生後2ヶ月のボーダーコリー♂である。以来このやんちゃな仔犬との格闘の日々が始まった。「子育てとまったく同じやね」とMama。おしっこやうんこの処理、遊んで欲しい時の甘え鳴きや無駄吠えにふらふらになりながらも、毎日接しているうちに信頼関係が少しづつ芽生えてきた。特に多くの時間を一緒に過ごすMamaとの間には主従関係も少しづつ築かれ、不思議なもので今まではバリバリの猫派だったMamaが立派な犬派となってしまった。コーディーが来てからキャンプや旅行で家を空ける時は近くのお世話になっている獣医さんに預かってもらっていたが、生粋の(?)犬派のMamaが、「そろそろコーディーをキャンプに連れて行きたいネ」と言い出す始末…。そこで”1時間少しで到着”、”自然が豊か”というkeywordを私の頭脳の中で検索をかけたところ、自然の森ファミリーオートキャンプ場がヒットした。
しかしワンコ連れキャンプ初心者にとってクリアーしなければならない問題が2つあった。
まず車での移動。以前ゲージに入れて、ワゴンの荷室にセットし10分ほど移動した時の事。目的地に到着しゲージを開けたところ、そこにはゲロまみれのコーディーの姿が…。わずか10分の距離で、酔ってもどしてしまったようだ。知人やネットでたずねたところ、ポイントは3つ。始めは5分ぐらいから少しずつ慣らしてゆく、車に乗ったらその後に楽しい事があると覚えさせる、直前に水や食事を与えない。これらのポイントに沿って特訓をした結果、30分までクリアーできるようになったので休憩を取ればOK。
次にキャンプ場でほかのゲストに迷惑をかけない。この点に関しては、予約時に初めての犬連れキャンプということを伝え、サイトの位置を配慮いただくようにお願いしていたのでこれのクリアー。(もちろんトレーナーに付いてきちんと躾の訓練は受けています。)
14時チェックインなので、大阪の自宅を12時30分出発。途中2度ほど休憩を入れながらのゆったりとしたドライブである。ところが、阪神高速を降り川西市に入った頃から渋滞に巻き込まれてしまった。小刻みなstop and goと微妙な傾斜の道にとうとうコーディーが音を上げた。犬と人間が一緒に乗れるような犬用のシートをリアシートにセットし、Mamaとじろじろがコーディと一緒に乗っていたが突然もどしてしまった。シートのお陰で被害は最小限であった。(Mamaのジーパンに少々の被害が…)結局、一庫ダムを抜けるのに約1時間!予定よりも大幅に遅れてキャンプ場に着くと、犬も人間も大きな伸びをした。
オーナー(山のおじさんと呼ばれている)のご配慮により、少々トイレからは遠いが一番端の静かで広いサイトがワンコ連れキャンプ初心者にプレゼントされた。トイレやごみの処理場までは確かに遠いが、小川で分断された隠れ家のようなサイトにみんなとても満足だった。特にタープを綺麗に張るのが苦手な私にとって、広いサイトはとてもありがたい!テントとタープ、テーブルとツーバーナーなどをセットし終えて、キャンプ場の探検に出かけた。
サイト横を流れる小川を越えた所に、横道を発見。その細い道を進んでゆくと、広い原っぱが現れた。どうやら団体のゲストがキャンプファイヤーをする場所のようである。ノーリードでもコマンドを出せば戻ってくる訓練もマスターしている事もあって、近くに他のゲストがいない事を確認してノーリードで遊ばせてみた。いきいきと走る姿は、とても美しくこれがこの犬本来の姿なんだと改めて感じた。視界から消えそうになると、Mamaがコマンドを出した。「コーディー、来い!!」すると茂みの中から飛び出して、一目散にMamaの元に戻ってきた。私は初めて、呼び戻し訓練の成果を目の当たりにした。脱帽…!
さて、心配な夜が来た。真っ暗な森の中でのはじめての夜に、不安がって鳴きはしないだろうか?野生の動物とのトラブルはないだろうか?etc…。いろんな事が頭をよぎったが、何の問題もなく朝を迎える事が出来た。ただ朝目覚めてテントから出る瞬間は、とても緊張した。コーディーが何かとんでもない事をやらかしてるんでは…今まで痛い目に何度も遭わされている私は自然と身構え深呼吸をしてテントを出た。昨晩と同じ状態のキャンプサイトに、ほっと胸をなでおろした。
山のおじさんが9:30からアマゴの掴み取りをすると案内に廻って来てくれた。我が家からは、にーおーとじろじろが参加した。始めは元気ですばしっこかったアマゴたちも次第にばててきて、我が家は12匹ゲット!Mamaがすぐにさばいて、その日の昼食となった。アマゴの塩焼き…美味!
久しぶりのキャンプに大満足の4人と1匹、「次はいつ行く?」と話しながら能勢の山を後にした。


First camp with Cordyは大満足のうちに無事終了した。きっとコーディーも満足していると思う。なんとなくコーディーの表情が違うように感じるからだ。でも「たぶん」である。何故なら、長い付き合いがありおまけに話が出来るMamaの事でさえ、未だに良く判らないところがあるのだから…。
2003/9/14.15